猫の涙は悲しいから?知っておきたい本当の理由とチェックすべき病気のサイン

愛猫の瞳がうるうるしているのを見ると、「悲しいのかな?」「どこか痛いのかな?」と心配になってしまいますよね。
実は、猫が人間のように感情で涙を流すことは医学的にないと言われていますが、その分、涙には体からの重要なSOSが隠されていることが多いのです。
この記事では、猫の涙が出る本当の理由から、注意が必要な病気のサイン、そして自宅でできるケア方法までを分かりやすく解説します。
愛猫のキラキラした瞳を守るために、いま飼い主さんが知っておくべき知識を一緒に確認していきましょう。
猫の涙に感情はある?「悲しくて泣く」は本当か
ふと愛猫を見たときに目が潤んでいると、「何か悲しいことがあったのかな?」と心配になってしまいますよね。
しかし、猫の体の仕組みを知ると、私たち人間とは少し違う事情が見えてきます。
人間と猫の涙の違い:猫は心で泣かない?
結論から言うと、猫が感情(悲しみや喜び)によって涙を流すことは、医学的にないとされています。
人間は感情が高ぶると脳からの司令で涙腺が刺激されますが、猫の涙はあくまで「目を保護するため」の生理的な役割に限られています。
涙を流しながら鳴いている時の猫の心理
もし猫が涙を流しながら鳴いていたとしても、それは悲しくて泣いているわけではありません。
多くの場合、「痛みによる生理現象」や「身体的な不快感」を訴えているサインです。
感情に訴えかけているように見えても、実はどこかが痛かったり、体調が悪かったりする可能性があるため注意が必要です。
感情以外の理由で「目が潤んでしまう」メカニズム
猫の目は常に涙の膜で覆われ、潤いを保っています。
通常、余分な涙は「鼻涙管(びるいかん)」という管を通って鼻へ抜けていきますが、何らかの理由でこの排出がうまくいかなくなったり、分泌量が増えすぎたりすると、目からあふれ出して「涙」として見えるようになります。
病院へ行くべき?猫の涙が出る主な4つの理由
「ただの涙」と思って放置すると、重症化してしまうケースもあります。主な原因を4つに整理しました。
1. 細菌やウイルスによる感染症(猫風邪など)
最も多い原因の一つが「猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎やカリシウイルス感染症)」です。
- 特徴: 涙だけでなく、鼻水や咳、くしゃみを伴うことが多い。
- 注意: 放置すると目やにが固まって目が開かなくなることもあるため、早めの受診が必要です。
2. 花粉やハウスダストによるアレルギー反応
猫も人間と同じようにアレルギーを発症します。
- 原因: 花粉、ダニ、ハウスダスト、特定の食べ物など。
- 特徴: 目が赤くなる(充血)、頻繁に顔を洗う仕草を見せる、といった様子が見られます。
3. 逆さまつげやゴミなどの物理的な刺激
目にゴミが入ったり、自分の毛やまつげが眼球を刺激したりすることで涙が出ます。
症状: 片目だけ涙が出ている場合は、この物理的な刺激や、角膜(目の表面)に傷がついている可能性が高いです。
4. 鼻涙管(びるいかん)の詰まりや構造上の問題
涙の通り道である鼻涙管が詰まってしまう「鼻涙管閉塞」も原因になります。
特徴: 常に涙が溢れている状態で、目の周りが汚れやすくなります。これは先天的な構造によるものも多いです。
種類や体質による違い
猫種や年齢によっても、涙が出やすいかどうかの傾向が変わります。
短頭種(顔が平らな猫)に涙が多い理由
ヒマラヤン、ペルシャ、エキゾチックショートヘアなどの「鼻ペチャ」な猫種は、骨格的に鼻涙管が圧迫されやすいため、慢性的に涙が溢れやすい(流涙症)傾向にあります。
これは病気というよりも「体質」に近いものですが、毎日のケアが不可欠です。
老猫・子猫で注意すべき涙の出方
- 子猫: 免疫力が低いため、保護猫などは特に「猫風邪」からくる涙に注意が必要です。
- 老猫: 免疫力の低下だけでなく、腫瘍や歯周病(上の歯の炎症が目に影響する)が原因で涙が出ることがあります。
おうちでできる!猫の涙やけ予防とケア方法
あふれた涙をそのままにしておくと、目の周りの毛が変色する「涙やけ」や皮膚炎の原因になります。
嫌がられない!目元の拭き取りのコツ
乾いたティッシュでゴシゴシ擦るのは厳禁です。
- 方法: 清潔なコットンやガーゼをぬるま湯で湿らせ、優しく「当てる」ようにして水分を吸い取ります。
- ポイント: 猫がリラックスしている時に、短時間で済ませるのがコツです。
部屋の掃除や加湿など生活環境の見直し
アレルギーや刺激を防ぐため、以下の環境作りを意識しましょう。
- こまめな掃除(毛やホコリの除去)
- 乾燥する季節は加湿器を使用(目の表面の乾燥を防ぐ)
- 香りの強い芳香剤や柔軟剤を控える
普段からチェックしておきたい「涙の色と粘り気」
涙の状態を観察することで、緊急性が分かります。
- サラサラした透明な涙: 緊急度は低いことが多いですが、継続する場合は要相談。
- ドロっとした黄色や緑の涙: 細菌感染の疑いが強いため、すぐに動物病院へ!
まとめ:愛猫の瞳を守るために飼い主ができること
猫の涙は、私たちに「体の不調」を教えてくれる大切なサインです。
たとえ悲しくて泣いているわけではなくても、そこには愛猫からの「助けて」のメッセージが込められているかもしれません。
- 透明な涙が少し出ているだけか?
- 目やにや充血、くしゃみを伴っていないか?
日頃から愛猫の顔をよく観察し、少しでも「いつもと違う」と感じたら、信頼できる獣医さんに相談してみてくださいね。
キラキラと輝く健やかな瞳を、一緒に守っていきましょう。













