「猫との生活にケージはいらない」「ケージに猫を閉じ込めるのはかわいそう」
と思っていませんか?
僕もケージって本当に必要かな?と思っている時期がありました。
これから猫を飼おうと思っている人が用意した方がいいのか一番悩むのがケージではないでしょうか?
「ケージ=猫さまを閉じ込めるもの」と、捉えてしまい必要ないと思う人もいるでしょうが僕は持っていて損はないと考えています。
今回は3年以上猫を飼っている人100人の飼い主さまにケージが必要か不要かのアンケートをとって理由を聞いてみました!
猫との生活を始めようと思っている方の参考になれば幸いです。
あるとこんなときに役立つ!ケージのメリット
僕が思うケージのメリットをまとめました。
特に最後の書いたメリットについては全ての猫しもべに考えていただきたいポイントです。
はじめてお家に猫さまを迎えるときに
初めてお家に猫さまを迎える時には是非ともケージを用意して欲しいです。
というのもお迎えした猫さまがどんな行動するのかわからないので、留守中いきなり自由に行動させるのはちょっと危険だからです。
電源コードをかじって感電したり、もしかしたら飼い主さまの大事なものを壊しちゃうかもしれません。
一緒にいる時間に猫さまの行動をある程度見極めるまでは留守中はケージで過ごしてもらう方が安全です。
わが家の愛猫も初めの一週間程度、留守中はケージの中で過ごしてもらいました。
長時間ケージに閉じ込めることは猫さまのストレスになる可能性があります。帰宅したらケージを開放してあげましょう。
猫さまだけのくつろぎの場として
ケージを部屋に設置しておくと猫さまがくつろぎの場として使ってくれるようになります。
猫さま専用の居場所になるんですよね。
常日頃からケージに慣れてもらって「ケージは嫌な場所ではない」と思ってもらえると非常時に役に立つのでクッションなどをケージ内に置いてリラックスできる環境にしておくことをおすすめします。
猫さまが怪我や病気をしたときに
猫さまは怪我や病気をしてもなかなか安静にしてくれません。
足に怪我を負っていても走り回っていたらいつまでたっても良くなりませんよね。
そんなときにケージがあると猫さまの行動を制限することができます。
新しい猫さまをお迎えるときや来客時の避難場所として
家に誰かが来るといった時にケージがあると猫さまが苦手な人が来ても安心できます。
猫さま自身も知らない人がやってくるといったシチュエーションが苦手な子が多いのでパニックから走り回って脱走するなんてことにならないようにとりあえずケージに入ってもらうと安心できるのではないでしょうか。
災害が起こったときの脱走対策として
僕がケージを持っておいた方がいいと思う最大の理由がこれです。
避難しないといけないほどの災害が起きてしまった場合、愛猫と同行避難しますよね?
避難先で猫さまは普段通りに自由に動き回れると思いますか?
間違いなくケージ、もしくはキャリーケースの中で過ごすことになるはずです。
いつもと違う環境で猫さまがケージ未経験だったらすさまじいストレスですよね。
そんな経験はなかなかないかもしれませんが、日本は災害大国といわれていますから備えあれば憂いなしの精神で準備しておく方がいいはずです。
使用して感じたケージのデメリット
設置するにはスペースが必要
高さがあれば平面的な広さはあまり必要としないと言われている猫さまですが、ケージを設置するとなるとそれなりのスペースは必要になってきます。
のりを
小さいものでも幅50センチ、奥行50センチほどの大きさがあるよ
なので部屋の大きさによってはケージの設置ができない場合もあるかもしれません。
一度、ケージ購入前に寸法を測って検討してください。
ケージは大きすぎても猫さまが落ち着けないし、狭すぎても猫さまのストレスになる可能性があります。
トイレと水が設置できて、くつろげるスペースがある2段以上のものがベターかなと思います。
長時間ケージに閉じ込めると猫さまのストレスに
長時間せまいケージに閉じ込めておくと運動不足などによって猫さまのストレスの原因になります。
ストレスがたまると
- ご飯を食べなくなる
- 膀胱炎などの病気になる
- 粗相をするようになる
- 過剰にグルーミングする
- 夜鳴きするようになる
など、病気や問題行動を起こすようになり猫さまにも飼い主さまにもいいことがありません。
なにか理由がある場合はケージから出られないようにするのは悪いことだとは思いませんがなるべく自由に出入りできるようにしてストレスが溜まらないようにしたいですね。
猫さまにストレスなくケージを利用してもらうポイントとしては、ケージ=嫌な場所と認識させないことが重要です。
普段から自由に出入りできるようにしておいたり、おやつはケージ内であげる、ケージから出られないようにしておいても嫌がるそぶりを見せたらすぐに出してあげるなど、ケージは安心できる場所であると認識してもらえるようにしましょう。
猫にケージは必要か?100人に聞いてみました
さて、ケージの設置することのメリット、デメリットをお伝えしてきましたが、実際に3年以上猫を飼われている飼い主さまにケージが必要か?不要か?をクラウドソーシングでアンケートを取ってみました。
アンケート内容は、
- Q1.猫さまにケージは必要か?不要か?
- Q2.上記のケージは必要か不必要かの回答理由を教えてください。
といったシンプルなものです。
まず、Q1の結果ですが、
ちょうど50人ずつという拮抗する結果になりました。
つづいて必要と思う理由、不要と思う理由を聞いてみましたが、飼い主さまのケージを使用しているかどうかは猫さまの性格や住環境によって変わるんだなと思いました。
のりを
ただ、必要派も不要派も猫さまへの愛情は変わらないなと思いました
ケージは必要派の理由
留守中の問題行動抑制のために必要
夜寝る時や出かける時はケージが必要です。居ないとストレスを感じて部屋をめちゃめちゃにするからです。トイレと食事はおいてあります。(45歳 男性)
飼い主が留守にしているとき、棚やテーブルに飛び乗って物を落としたり、壁のクロスを破いたりするのでケージは必要です。ただ、狭いと猫にとってストレスになるため、猫トイレも設置できる広さのケージに入れておいた方が安心です。(45歳 女性)
専用の部屋などがない場合は家を留守にするときなど何か誤飲してしまうかもしれないのでケージに入ってもらったほうが良いと思います。(40歳 女性)
夜寝る時に、うんちやおしっこをしてしまうので寝る時は安心して居られるように入れて置きたいです。トイレでしますがたまに其処らでしてしまう事が在るので。(63歳 男性)
かなりヤンチャな猫を飼っています。だから留守中にケージに入れないと部屋に置いてあるものを落とされたり、何か間違って食べて大変なことになることが怖いので、そういう事故が起きないように必要だと思っています。(41歳 女性)
のりを
わが家では留守中にケージに入れるということはないですが、帰りが遅くなるとベッドに粗相されます
おビビ
(オマエがいないから一番大きいトイレが空いてるだけだよ)
来客などで一時的に隔離するのに必要
絶対に必要ではないですがあった方が便利な場面は多いと思います。猫が苦手な人の来客があったりすると助かります。(26歳 男性)
部屋の掃除等で猫が外に出ないようにする時に一時的に隔離するために必要です。また、人見知りな猫なので来客中に隔離するのにも利用します。(51歳 男性)
マンションの室内でネコ2匹飼っています。普段は室内を自由に動き回っています。料理中や来客などで、どうしても入れなければ危ない時は2階建てのケージを使用しています。(53歳 男性)
お客様が家に来た時、猫が苦手な方もいます。そういった場合何かあっては大変なので猫をケージに入れています。世の中すべての人が、猫好きとは限らないので。(51歳 女性)
普段はケージが無くても困らないと思うが、来客がある時に相手の都合も考慮するとケージが必要な場面があると思うため。(24歳 女性)
のりを
来客中はわが家でもケージに避難してもらったり、別の部屋に行ってもらったりします。猫さま苦手な人もいますからね。。。
仔猫時代に必要
生まれてすぐや家に来てすぐの頃は、猫にとって危険な場所がどこかの判断がつきにくいためです。飼い主が家にいて常に目につくところにいる場合はケージから出していても良いですが、就寝時や外出時など注意を払っていられない時には、ケージに入れて歩き回らないようにするのが安全だと考えます。(25歳 女性)
子猫の時に留守番させるときにはケージが必要だと思います。誤飲やケガが心配なので、ケージに入れて出かけてました。(42歳 男性)
設置式のケージは子猫の時代にはあった方がいいと思います。好奇心も強くて活発に動くので、部屋の中で思わぬ事故もあり得ます。外出時にはケージがあった方が安全です。大人になればいらないと思いますが。(55歳 男性)
のりを
僕も猫さまと一緒に生活し始めた当初は心配だったので留守中ケージに入ってもらってました。
災害時対策として必要
普段の生活の中ではあまり使わないけれど、災害時などケージに入っておかなければならない状況に慣れさせるためには、必要だと思う。(41歳 女性)
基本的に要らないと思っていたが、災害などがあって避難準備をしている時は常に目の届く場所に居てほしいから必要と思うようになった。多頭飼いや他のペットがいる際も、怪我や病気に備えてあったほうがいい。(43歳 女性)
普段は必要ありませんが、来客、自然災害等ケージがあればという場面があります。いきなりでは入ってくれませんので、日常的に使用できるよう、部屋の角にでも置いてあると、いざという時に猫も安心して入ってくれます。(57歳 女性)
正直、日常生活では基本的に使いません。しかし、緊急時(災害や動物病院に連れて行く時など)のことを考えると持っておくべきだと思います。うちでは飼っている数だけケージを用意していて、ペット用のペットボトルのお水と少量のごはんを入れて保管しています。(29歳 女性)
のりを
人とペットの災害時の対策については環境省にまとめられています。リンクを貼っておきますのでぜひご覧ください。
病気や怪我の時に必要
病気やケガなどで行動を制限したい時や、複数の猫がいて一時的に互いを隔離したい場合などはあった方が良いと思う。(53歳 女性)
室内飼いなので、普段はほとんどケージを使いません。ただ、我が家は猫を7匹飼っておりますので、猫が体調を崩した時には、他の猫と離して集中して様子を観察したり、特別な食事を与えるためにケージに入れて元気が戻るまで体調管理をします。以上のような理由から、我が家では飼育のためにケージは必要不可欠です。(55歳 女性)
2匹以上飼っている場合、どちらか1頭がもし感染する病気や怪我をした場合、他の1頭が感染してしまわないように隔離する必要があると思います。(42歳 女性)
のりを
猫さまに安静にしてほしい時にはケージはまさにうってつけですね。
猫さまが安心できる場所として必要
我が家で昔飼っていた猫は、人にあまり近づかれるのが好きでなく、狭い場所が落ち着く感じでしたので、ケージの中にいるとおとなしく落ち着いていました。猫によるのかもしれないけど、ケージはあった方がいいのかなと思います。(35歳 男性)
家に慣れるまでの期間においては必要なのではないかと思います。閉じ込めておく必要はないような気もしますが、慣れてきたらケージから出していても、自分のスペースとして、自分から入ってくつろいでいるので、ある意味猫のお部屋という感じであって良いのではないかと思います。(40歳 男性)
必要と回答した理由は、ケージを置くことで猫の落ち着ける場所を作ることができるからです。我が家ではケージの扉を開けたままで飼っていますが、寝る時は必ずケージに戻ってスヤスヤ眠っています。(24歳 女性)
ケージは猫にとっても非常にいいものであると思います。自分の領域という認識を持ってもらえるような広さのケージがいいかなと個人的には思います。(32歳 男性)
必要です。猫も自分のテリトリーがあると安心します。自分の場所が定まることは猫の精神的安定にも繋がっているかと思います。(44歳 男性)
子猫や保護猫を飼うときには必要だと思います。家の環境に慣れるまでは、猫にとっての安心できる空間が必要です。(50歳 女性)
普段も入れる必要は全くないですが、猫に自分の安心できる居場所という意味でケージは必要かと思います。つまり猫のおウチがわり。(45歳 女性)
ケージは不要派の理由
つづいてはケージは不要派の理由になります。
僕自身は必要と思っているのですが、不要派の方々の理由をみると猫さまへの愛はすごく強いなと感じました。
のりを
「のびのび生活してほしい」って思いが伝わってきて頷きながら読んでいました。
ストレスになるから必要ない
ケージの中で過ごすのは猫にとって苦痛であると思います。ストレスがたまりそうです。我が家の猫は一日中寝ている事が多いので大人しく、ケージに入れて飼おうと思ったことがありません。(42歳 女性)
子猫の時は家に慣れるまでケージを利用していたが、数か月で利用しなくなりました。自由に生活させた方が猫にとってもストレスがかからないと思いますので、不要だと感じています。(36歳 男性)
衛生管理や猫の手入れが日々十分に行き届いているなら特に必要はないと思う。ケージに無理に入れる事自体、自由を好む猫にとって大きなストレスとなるし、そもそもクッション等の休憩場所をすぐに覚える為、迷惑が掛かる場所まで滅多に出歩く事も無い。(45歳 男性)
あくまで一匹で飼われた時の場合ですが普段は必要ないと思います。猫は自由なので、行動が制限されてしまうとストレスかかります。ただ災害時のためには慣れてく練習はしておいても良いと思います。(38歳 女性)
猫をゲージに入れてしまうことで、相当なストレスを与えることになってしまうので、不要だと思います。また、猫にもよるかもしれませんが、犬のように走り回ったり、いたずらしたりすることがあまりないため、ゲージに入れておかなくても大丈夫だと思います。(30歳 女性)
のりを
たしかに長時間閉じ込めておくことはストレスになります。ストレスなく利用してもらえるように工夫するのがいいのかなと思います。
のびのび生活してほしいから
猫はやはり、ノビノビと生活して、自由に生活して欲しいのでゲージは必要ないと思います。我が家でもゲージは無しで生活していますよ〜(30歳 男性)
猫は自由にのびのびと生活させてあげる方がいいと思うからです。自分から危険な物には近付かないし、危険だと思う物は飼う人が工夫して猫に触れさせないようにする、危険だという事を教えればほとんどの猫は大丈夫だと思います。(46歳 女性)
自分が飼っている猫には自由に楽しく暮らしてほしいのでゲージはいらないと思います。閉じ込めていたらかわいそうだなと思います。(21歳 女性)
余程、猫が病気や怪我などで安静にしてもらいたい場合をのぞいては、基本、自由に家の中を歩き回らせてあげるべきだとおもうのでケージは必要ないと思います。(50歳 女性)
留守番時など短時間使ったり、猫が落ち着ける場所になっているならゲージがあっても良いとは思いますが、基本猫は室内で自由にさせて問題ない動物だと思うので、必要ないと思います。(76歳 女性)
のりを
たしかに平時にはケージは必要ないし、のびのび生活してもらいたいですもんね
必要と思ったことがないから
家の中では放し飼いでしたが、自由にしていたし、それで困ったことなどもなかったのでゲージはいらないかなと思います。(46歳 女性)
私は単頭飼いしているので、ケージが必要だという実感を持ったことはありませんが、多頭飼いをしている友人はケージを使っているそうです。新入り猫が慣れるまでケージを使ったり、相性の良し悪しによる喧嘩やストレスを避けるためにケージが必要になる場面もあるのではないかと思います。(36歳 女性)
一軒家の持ち家で猫を二匹飼っていましたが、ケージは利用していませんでした。ケージがなくても不便はなかったので、特に必要ではないと思います。(39歳 女性)
まとめ:備えておく方がやっぱり無難。。。
アンケートの結果、いろんな意見をいただきましたが僕はやはり持っておいた方がいいと思っています。
もちろん問題なければケージ内に閉じ込める必要はありませんし、猫さまが積極的に使ってくれるかどうかもわかりません。
だけど、もしもの災害が起こって避難先でケージ生活になったらって考えるとどうしても「必要ない」とは言えないなと感じています。
ほんとうはケージをつかわずのびのびと暮らしてもらえるのが全ての飼い主さまの願いだと思いますが、備えあれば憂いなしの精神で用意しておくことが大事ではないでしょうか。