猫が喉をゴロゴロ鳴らしている時はどういう気持ちでいるかを知っていますか?
多くの人は喜んでいる、リラックスしているなどのポジティブな理由があると思われているでしょうが、それ以外にも理由があると考えられています。
不安な時や要求がある時、さらには病気や怪我を負っている可能性もあるのです。
今回は人間も癒される猫のゴロゴロ音について紹介します。
リラックスしているからゴロゴロ喉を鳴らす
猫のゴロゴロは、猫自身がとてもリラックスしている時に発されることが多いです。
もともとは子猫の時に、母猫に母乳を飲ませてもらい、リラックスしながら甘えていると、大きなゴロゴロ音が聞かれるのものです。
その幸せいっぱいな子猫の時の記憶が残っているので、猫は大人になっても相変わらず、リラックスしている時にはゴロゴロと盛大な音を鳴らして、まったりしています。
ゴロゴロ言っている時は、たいてい自分の大好きなフワフワの毛布や猫ベッドの上で、母乳を飲むときのようにモミモミと前足を交互に動かしながらうっとりという状態ではないでしょうか。
飼い主さんから見ても、猫が幸せ気分で心からリラックスしていることは一目でわかるほどでしょう。
こういった状態の時に聞かれる心地よいゴロゴロの音は、飼い主さんが耳にも同じように心地よく感じるものです。
リラックス音としてのゴロゴロは猫にとっても、人間にとっても非常に心が安定しゆったりとした気分になれる周波数の音であることもわかっています。
猫の心地よいゴロゴロを聴きながら一緒にお昼寝をすれば飼い主さんの日頃のストレスも吹き飛ぶこと間違いなしです。
飼い主をしもべ化させる要求のゴロゴロ
猫がリラックスしている時のゴロゴロはとても心地よいのですが、一方で違う周波数のゴロゴロ音もあるのです。
それは猫が飼い主さんに何かを要求している時のゴロゴロ音です。
例えばお腹が空いた時に早朝に飼い主さんの枕元で、ゴロゴロ音を鳴らすことがあるのですが、この時のゴロゴロ音の周波数というのは、母猫に対して母乳の要求をする際に発するものと同じものと考えられます。
この周波数のゴロゴロを聞くと母猫は子猫に母乳を与えようとします。
つまり、これは飼い主に対してご飯の用意をして!という合図ということです。
朝も夜もとにかく猫のご飯の用意からという飼い主さんは少なくないはずです。結局はご飯を用意してしまうというのは、母猫の行動と同じなのですね。
飼い猫の要求時のゴロゴロは、猫好きな人を思いのままにコントロールする猫特有のツールというわけです。
病気や怪我の痛みがあったり不安からのゴロゴロ
猫がゴロゴロ言うのは、楽しかったり、リラックスしていたり、お腹がすいたよ!という合図として使っているという理由だけではないこともわかっています。
それは病気の猫や死に近い猫も、実はゴロゴロと喉を鳴らすことが多いのです。
病気などで苦しいのに心地よいゴロゴロであるわけはありませんから、苦しい時のゴロゴロは、辛い状況を少しでもリラックスさせながら回復を少しでも早めるための猫の本能なのかもしれません。
他にも動物病院に健康診断に連れてこられた猫でも、診察中にゴロゴロと喉を鳴らす子もいるようです。
動物病院に喜んで行く猫というのはほとんどいないでしょうから、これも大きなストレスや不安にさらされていることがゴロゴロを発する理由となっていることは明らかです。
人間にとって同じゴロゴロに聞こえても、実に様々なゴロゴロの意図があるのは興味深いです。
ネガティブな状況の時でさえゴロゴロ言うことがあるのですから、飼い主さんは猫がゴロゴロ言っていれば健康で安心できると思い込んでしまってはいけません。
まとめ
猫のゴロゴロ音は、
- リラックスしているからゴロゴロ喉を鳴らす
- 母猫や飼い主に何か要求をしているからゴロゴロ喉を鳴らす
- 要求時のゴロゴロは猫好きな人をコントロールしてしまう
- ゴロゴロ音は人もリラックスできる
- 病気や怪我の痛み、不安な気持ちがあるから
と、考えられています。
猫と生活しているとある程度のルーティンが出来上がってきます。
なので、生活の中で「これはリラックスしている時のゴロゴロだ」といった感じでわかると思います。
いつものルーティンにないタイミングでゴロゴロ喉を鳴らしたら、何か問題を抱えている可能性もありますので注意深く見てあげてください。